平和国家に奉仕する
樋口雄一の「A.Iガールズ」
――柏市のロボットアーチスト・樋口雄一さん(75)の色紙展が、柏市光ヶ丘団地の喫茶店「Café LA BIENVENUE」(カフェ ラ ビアンヴニュ)で開催中だ。

■写真左:A.Iガールズの「ローズ」を紹介する樋口雄一さん
■写真右:色紙展の案内はがき
テレビアニメーションの「伝説巨人イデオン」「魔境伝説アクロバンチ」「銀河旋風ブライガー」などの硬派なメカデザインを手掛けてきた樋口さん。今回展示はガラッと変わって「A.Iガールズ」と名づけたサイボーグのような美しい女性を描いた作品群だ。
デザインだけではなく、物語性も重視し、平和で安全な社会を追い求める「平和のOS(方程式)」と名づけた作品を発表している。「A.Iガールズ」もその一環だ。
世界各国のコンピューターに戦争ができない「平和のOS」をインストールしてもらう。国際警察のように監視するのも「戦わないロボット」たちだ。「A.Iガールズ」はOS導入国の公務員。決まったルールを無私無欲、公平に対処するのが役目だ。

■写真左:リーダー的存在で的確な指示を出す「グロリア」
■写真中:「ホワイト」
■写真右:政策参謀的で冷静沈着な「さきょう」

■写真左:中華系のクセを出す「レン」
■写真中:愛嬌があり「レイラ」と行動を共にする「チャリス」
■写真右:チーム内で一番若く、なごませ役の「レイラ」
「ロボットやSFものを作って渡すだけでなく、自分のものにメッセ―ジを持たせたかった。世界中を一つのOSでつないで、悪いことができないようにするってね」と樋口さん。
新潟県五泉市出身の樋口さんは小学4年の頃、「あしたのジョー」「ハリスの旋風」などで知られる漫画家ちばてつやと文通し、自身も漫画家になる夢を持った。
高校卒業後に上京し、アシスタントになるべくちばの門をたたいたが「絵が上手なだけでは漫画家になれない。社会勉強が必要」とやんわりと断られた。
それではと、専門学校の通信教育で2年間、イラストを学んだ。その一方、ギリシャ神話の女神とされる彫刻「ミロのヴィーナス」のミニチュアを購入。それをモデルに毎日1枚のスケッチを描き続ける「修業」を続けた。

■写真左:「クレア」
■写真右:回りを把握する能力が優れている「デルフィー」

■写真左:行動が早い、頼れる「ベラ」
■写真右:医療のオーソリティー「アリス」
24歳の時にデザイン会社に就職。そば打ち機械、おもちゃ、クレーンゲームの景品、お菓子、飲料水のラベルなどの多種多彩なデザインを経て、ロボットやメカニックも手掛けるようになった。
展示されている「A.Iガールズ」は11点。各々がカラフルな衣装をまとい、髪を覆うフードをかぶっている。知的なクールビューティーというか、機能美というか。単なる美人ではない神秘さもある。
元々、女性を描くのが好きで、高校時代は女子生徒の似顔絵を好んで描いていたそうだ。その頃から身についたスキルが筆を動かしているのだろう、と思った。
(文・写真 佐々木和彦)





















































