取材「人と街の記憶」

2月

     2月

TRIO展
第24回一彩会展
第1回四季水彩の会展
第1回パステル柏の葉ッパ展

日 程 2026年2月23日(月)~3月1日(日)
    一彩会は3月3日(火)まで
場 所 さわやかちば県民プラザ
    柏市柏の葉4-3-1
    04-7140-8600
主 催 一彩会、四季水彩の会、パステル柏の葉ッパ
入 場 無料



関東で「春一番」
生き生き、早春の草花

取材日 2026年2月24日(木) 場 所 柏市、我孫子市



柏市歴史写真展
「つながる、柏の記憶。」

開 催 2026年2月13日(金)~同16日(月)
時 間 10時~18時
    (初日のみ12時から)
場 所 柏市文化・交流複合施設「パレット柏・市民ギャラリー」
柏市柏1-7-1-301号
(Day Oneタワー3階)
主 催 柏市教育委員会
特別協力 写真整理ボランティア
入 場 無料



油彩、水彩、パステル…
3グループの「TRIO展」

――油絵が中心だったり、水彩、パステル画だけだったり、個別に活動する絵画3グループがコラボした「TRIO展」が、2月23日から柏市の県生涯学習・芸術文化センター「さわやかちば県民プラザ」で始まった。

 

 

写真上:作品展示会場の県民ギャラリー

 

 

1階県民ギャラリーが油絵を中心に水彩、アクリル、ミクストメディア、鉛筆など多彩な創作に取り組む「一彩会」の第24回作品展会場。

 

 

2階の回廊ギャラリーは、柏市と茨城県取手市のカルチャーセンターで水彩画を学び、楽しむ「四季水彩の会」と、県立柏の葉公園コミュニティ体育館が活動拠点の「パステル柏の葉ッパ」のそれぞれ第1回作品展会場になっている。

 

 

写真左:さとうふみお講師、「一彩会」の萩原良一会長、「パステル柏の葉ッパ」の高木加代子さん、「四季水彩の会」の長塚昌宏さん(左から)ら「TRIO展」スタッフ
写真右:「TRIO展」の案内はがき

 

 

 

両会場は階段でつながっており、見学者は1階「一彩会」の作品を観た後、階段で2階に上がり「四季水彩の会」と「パステル柏の葉ッパ」の会場を回る。1、2階でいろんな画材、モチーフの計160点を超えるボリュームある内容だ。

 

 

「一彩会」の萩原良一会長によると、会員の中に今回コラボした他グループの会員がいたこともあって、3グループの合同展が実現した。

 

 

【一彩会作品の一部】

 

 

写真左:「青い紫陽花」(講師・中田 誠)
写真右:「繋ぐ」(真田 光寛)

 

 

 

写真左:「『3月9日』を聴きながら①(左)④」(萩原 良一)
写真右:「光の春へ」(和倉 義一)

 

 

 

写真左:「令和曼陀羅」(檜垣 篤夫)
写真右:「石膏デッサン『アリアドネ』その2」(渡辺 和正」
写真右:「穏やかな日」(高橋 洋子)

 

 

 

写真左:「群れて咲いてばら香る」(青井 美恵)
写真右:「爽風(そうふう)」(大塚 勝弘)

 

 

 

写真左:「早朝のモンサンミッシェル」(甲斐 剛)
写真右:「甲斐の老木」(白川 住江)

 

 

 

写真左:「華やぎ」(樫村美也子)
写真右:「早春の御射鹿池」(川島 重雄」


 

コーディネートした萩原会長は「新しい皆さんとお会いし、会話のきっかけができて親しくなることができた。皆さん自分の作品の前で絵を始めた動機や苦労した点などに熱弁をふるっている姿が良かった」という。

 

 

さらに「仲間の輪が広がった感じで、各グループの方々が観に来て頂き、動員数が増え、来場者の質も上がったように思う」と付け加えた。

 

【四季水彩の会作品の一部】

 

 

写真左:「緑」(講師・さとう ふみお)
写真右:「水の館」(東條 知行)

 

 

 

写真左:「寺の朝」(芳賀 弘)
写真右:「兄のキック」(太田 憲雄)

 

 

 

写真左:「鐘撞堂」(芳賀 幸子)
写真右:「海」(加納 孝幸)

 

 

 

写真左:「鰯」(高杉 濤平)
写真右:「根戸の夕暮れ」(重松 敏夫)

 

 

 

写真左:「柏の葉公園」(長塚 昌宏)
写真右:「最後の柏そごう」(早田 和男)

 

 

 

「一彩会」の白川住江さんは、山梨県北杜市にある樹齢2000年ともいわれるエドヒガンザクラ「山高神代桜」をモチーフにした油絵「甲斐の老木」を出品した。

 

 

「その場の空気感を味わいながらスケッチするのが好き。このサクラも10枚以上スケッチしたが、今回の作品展に向け、初めて油絵にした」

 

 

 

【パステル柏の葉ッパ作品の一部】

 

 

写真左:「サンタのおうち」(粟田 幸子)
写真右:「仲良し」(高木加代子)

 

 

 

写真左:「夕日のラクダ」(松井 啓子)
写真右:「やなぎ」(福川由美子)

 

 

 

写真左:「青い花瓶」(佐藤まゆみ)
写真中:「夢と希望」(野口ことみ)
写真右:「少女」(太田美枝子)

 

 

 

13年前、65歳で定年退職してから水彩を始め、初めての作品展に参加した「四季水彩の会」の長塚昌宏さんは「ほかの教室の作品を観て、同じ写真をモデルにした絵でもタッチが違うのがよくわかった。パステル画は色がきれいでともいい」と話していた。

 

 

 

 

 

(文・写真 佐々木和彦)

関東で「春一番」
生き生き、早春の草花

――気象庁が関東地方の「春一番」を発表した2月23日、各地の気温もぐんぐん上昇し、軒並み20度を超えた。

 

 

写真上:冬枯れの湖畔で黄色の菜の花が際立っていた(我孫子市の手賀沼)

 

 

 

東葛エリアで唯一、無人で気象観測をするアメダスが設置されている我孫子で4月下旬~5月上旬並みの21.8度。東京・青梅では25度を超え、2月の観測史上初めての「夏日」だったという。

 

 

写真上:「春の七草」に数えられるナズナ(左)とホトケノザ

 

 

 

写真上:薄紫の花びらが愛らしいオオイヌノフグリ

 

 

 

いつものことながら、柏、我孫子郊外の日当たりのよい場所で、可憐な草花が顔を出していた。手賀沼湖畔で環境保護の市民グループによる菜の花が満開となり、黄色の絨毯を敷いたようだった。

 

 

写真左:夜の公園でライトに浮かんだ夜桜ならぬ夜の梅
写真右:咲き始めた手賀沼湖畔の河津桜

 

 

柏市のあけぼの山農業公園にある市民農園脇で、ピンクのホトケノザ、薄紫のオオイヌノフグリなどの野草が、小さくて可憐な花を咲かせている。

 

 

 

 

 

(文・写真 佐々木和彦)

郷土愛する写真家の思い
次世代に受け継ぐ企画展

――柏市の歴史写真展「つながる、柏の記憶。」が2月13日、柏市文化・交流複合施設「パレット柏・市民ギャラリー」で始まった。地元の写真家、故森かずお(本名・一男)さんが、中学生の頃から撮り続けた郷土の風景65点が特大パネルで展示された。

 

 

写真上:初日から大勢の入場者が見学した写真展会場

 

 


旧沼南町出身の森さんは中学3年の時、コンパクトカメラで地元の茅葺民家を撮り始めた。「この町が好きだ。日記のように写真を撮っているが、開発が速すぎて追いつけない。被写体は地元にある」が口癖だったそうだ。

 

 

デジタルカメラが主流になってもフィルムカメラにこだわり、毎日のように手賀沼に通ったり、毎年5月、四国のお遍路さんのように札所を回る「送り大師」(東葛・印旛大師講)に同行したり。2019(令和元)年11月、68歳で亡くなるまで撮影を続けた。

 

 

写真左:柏写真展のポスター

写真右:5年前、森の美術館で開かれた写真展ポスターの故森かずおさん

 

 

 

写真展は同行取材した「送り大師」、茅葺民家中心の「受け継がれる文化財」、漁業・鳥猟や四季が移ろう「手賀沼」、農作業を記録した「田に刻まれた歴史」の4部構成。

 

 

昭和後期から平成にかけて撮影されたモノクロ、カラー作品が、A1サイズのパネルに1~3枚セットされた。ファインダーを通して描かれた田園や手賀沼、そしてそこに生きる老若男女の姿。作品一つひとつに森さんの地元愛が伝わってくるようだ。

 

【送り大師の一部】

 

 

写真上:高柳の長屋門前を巡行

 

 

 

写真左:札所のお寺(左・柏長全寺、右・逆井観音寺)
写真右:休憩

 

 

 

写真左:つつじの咲く参道を進む
写真中:子供のお参り
写真右:送り大師の装束

 

 

【受け継がれる文化財の一部】

 

 

写真左:冬の民家
写真右:民家の庭の松

 

 

 

写真左:民家の縁側
写真中:上棟式(上) 屋根の葺き替え(下)
写真右:民家の門

 

 

 

森さんの死後、膨大な数のプリント、ネガ、未現像フィルムが自宅に残された。生前、親しい付き合いがあった流山市にある「森の美術館」(森忠行館長)がトラック1台分の段ボール30箱の写真資料を預かった。

 

 

整理、分類して、2021(令和3)年4、5月、「森の美術館」で追悼展「森かずお写真展~ありのままの一瞬~」を開催した。終了後、同館から柏市に遺品約800点の寄贈があった。

 

 

柏市教委は市民ボランティアとともに整理と保存に取り組んだ。その結果、「森かずお氏が郷土にそそいだ深い思いは、次世代に受け継ぎたい柏の原風景」と位置づけ、写真展を企画した。

 

 

【手賀沼の一部】

 

 

写真左:漁網
写真右:小舟での漁

 

 

 

写真左:漁網とカワウ
写真右:手賀沼夕景

 

 

 

写真左:手賀沼の漁具も展示された
写真右:水の館と遊覧船

 

 

【田に刻まれた歴史の一部】

 

 

写真左:水田
写真右:田植えの準備

 

 

 

写真左:稲刈り
写真右:稲刈り

 

 

 

写真左:縁側でのひととき
写真右:田植機の練習

 

 

 

初日から大勢の見学者が訪れた会場に貼り出された挨拶文に次のようにあった。

 

 

「思い出が蘇る方も、初めてみる方も、それぞれの心に『柏を思う気持ち』が静かに広がるひとときになれば幸いです」

 

 

 

 

 

(文・写真 佐々木和彦)