AIに負けない創造力を
美術教室の師弟が作品展★★
――柏市のアトリエで絵を描いたり、物を作ったりの美術教室「KURIKURI ART」(くりくりアート)を主宰する画家神田みきさんと生徒の第7回シクラメン展が11月26日から同市内の児童書専門店「Huckleberry Books」(ハックルべリーブックス)2階ギャラリーで開かれた。

■写真上:「KURIKURI ART」を主宰する神田みきさん
美術教室に通う年長児から小学生、成人10人がシクラメンを始め、風景、静物、模写など思い思いの作品を各人複数の計36点出品した。

■写真上:「シクラメン展」案内はがきの表裏
指導者の神田さんは「生命の礎」とする「AQUA」(水)や黄色い花「MIMOSA」など油彩、水彩の16点を展示した。

■写真上:会場に掲げられたシンボルデザイン
生徒の作品は同じ赤いシクラメンでも花びらが力強かったり、繊細だったり、背景の色合いも違う。風景や静物画の中には心に浮かんだようなイメージ的な作風もあった。
神田さんは「特に野球やバスケット、水泳などスポーツをやっている生徒は集中力、瞬発力に加えて直感力が鋭い」と評した。
武蔵野美術大学出身の神田さんは、デザイナーとして勤めた出版社や大手百貨店などを退職後、家庭と育児に専念した。ひと段落した後の3年間、美術講座で油絵、デッサンなどを学んだ。

■写真左:「AQUA Turquoise」(神田みき)
■写真右:「MIMOSA」(神田みき)
週4回開く美術教室に現在、子どもから大人の男女20人が通っている。教室の名は「Creative」(創造的)をヒントにした。

■写真左:「シクラメン」(年長・大類ここな)
■写真中:「シクラメン」(小学2年・長谷川曜)
■写真右:「シクラメン」(小学2年・小島美結)

■写真左:「お月様」(小学1年・柳下かなさ)
■写真右:「ネモフィラ」(阿部健亮)

■写真左:「富士山」(小学4年・加藤鉄将)
■写真右:「版画」(小学4年、柳下ゆり)

■写真上:「あこがれの街」(小学5年・藤原優花)

■写真左:「春」(小学4年・岡あかり)
■写真右:「バスケットボールパラダイス」(小学6年、落合向日葵)
「自分で生きる力を身につけることが大事だと思っている。AI(人工知能)の奴隷にならないよう、創造力を自らアウトプットできるようにしないと」と神田さん。
神田さんの夫や2人の息子も同じ武蔵野美大卒業の同窓家族。代表作「AQUA」が「サロン・ドトーヌ展」(フランス)、「サロン・ド・アール・ジャポネ」(フランス)で入賞している。デジタル展示の「M.A.D.Sアートギャラリー」(イタリア)など海外出品に力を入れている。
(文・写真 佐々木和彦)


































