青空似合う「こいのぼり」
復活4年目の春も揚がる
――「こどもの日」を前に一足早いこいのぼりが揚がった。流山市の利根運河水辺公園。色とりどり、大小様々なこいのぼりが陽光そそぐ青空の下、利根運河で泳いでいる。
■写真上:青空の下、満開の桜並木を背に泳ぐこいのぼり
利根川から柏、野田、流山3市を抜けて江戸川に続く全長8.5キロの利根運河。地域交流に生かそうと、流山市利根運河交流館(山本忠館長)が2014(平成26)年から「うんがいい! こいのぼり」として続けている。
コロナ禍で一時途絶えたが、2022(令和4)年に復活させた。4年目の今年も「こいのぼり泳がせ隊」を募集し、集まった親子連れ、ボランティアなど16組50人の隊員が4月5日に作業した。
市民から提供されたり、持ち寄ったりしたこいのぼりを運河交流館の前館長中村光佐子さん、同職員古川みゆきさんらスタッフの指導で、まずは結束バンドでロープにつるした。
■写真左右:こいのぼりを広げ、ロープに結びつける家族連れ
こいのぼり付きロープは約100メートルに及ぶ3本。赤い時計塔に結び、手分けして引っ張りながら移動、向こう岸に渡した。事前準備がしっかりしていたため、作業はほぼ1時間で完了した。
■写真左右:ロープにつないだこいのぼりを対岸に運ぶちびっ子たち
1本あたり体長0.6メートルから5メートルが30~70匹付いている。コウノトリ飼育施設がある野田からこうのとり、地元の東京理科大から学生デザインの作品が寄せられた。
運河交流館から「うなぎのぼり」、オーガニック農園から「かぶのぼり」も揚がった。
■写真上:お花見とこいのぼりを楽しみながらお弁当を広げる家族連れ
株が上がって、景気もうなぎ上り?「トランプ関税」で経済の先行き不透明の中、暮らしの安定求める願いも込められた。
(文・写真 佐々木和彦)